シーラカンスは ≪建築・事務所・ギャラリー≫

建築事務所。

1985年、東京大学原広司研究室の博士課程に在籍していた大学院生らがシーラカンス・アーキテクツとして活動をはじめ、86年伊藤恭行、工藤和美、小泉雅生、小嶋一浩、堀場弘)、日色真帆により会社組織シーラカンス設立。

98年に伊藤、小泉、小嶋と三瓶満真、宇野享のパートナーシップによる「シーラカンス アンド アソシエイツ」、そして工藤と堀場による「シーラカンスK&H」が設立され、初期シーラカンスの活動を拡張している。

日色はC+A監査役。シーラカンスは現代都市が住人の多様なアクティビティを可能にするように多様な住み方を許容する建築をめざす。

都市の多様性の分析から組み立てた計画論で、氷室アパートメントや桜台アパートメントなどをデザインした。

アドリブのようなランダムなかたちを許容する独自の計画論を進め、さらにコンピュータを用いたシミュレーションや、利用者とのワークショップの方法などを建築デザインへ広く適用した。

既存の計画手法や建築プログラムによらない方法論によって数々の公開コンペで優勝し、集合住宅より規模が大きく、プログラムが複雑な公共建築、大阪国際平和センター、千葉市立打瀬小学校、ビッグハート出雲などを実現する。

千葉市立打瀬小学校は小さな単位の空間が集まった、集落のような低層の建築である。

ニュータウンの核になるコミュニティ施設としても機能するように、地域住民に開放され、新しい学校のあり方を示したとして1997年、日本建築学会賞作品賞受賞。

ビッグハート出雲は駅前の広場につながるコミュニティ施設である。

ホール、ギャラリー、スタジオ、レストランなど多様なプログラムをまとめ、内部と外部が入り組んで人の出会いやコミュニケーションを生む「ラジエター型」と名づけた形態に収めている。

内部ではさまざまなボリュームがリズミカルにつながれ、利用者がさほど多くない時間帯でも、活気ある路地のような空間をつくり出している。
update:2010年05月05日